Bigのリングセンサーって言ったか? タッチセンサーが付いているので時々使う。便利な機能である。測定用の高価なタッチセンサーで計測も出来るが、加工物が導電性のある金属である場合、切削工具自体がセンサーとなってしまう。
要するに工具が品物に触れた途端にタッチ信号が上がるのである。
穴の奥で刃先が品物に触れているかどうかがランプを見ればすぐ分かるのだ!
見えないところが見えてくるのだから便利な機能。マクロ文の条件判断文を使ってやれば、工具折損検知機能も果たす。信号上げる機能があるのだから使い方次第ではインテリジェント。
今回は鋳肌から深さ幾らという公差があるので、加工前に測定して加工座標を決める作業と、ポカヨケの付いていない冶具なので取り付け方向もチェックすることに。
型物なので本来ならそこそこ揃っていると考え座標決定するが、四方から加工すると案外何処かで想定外な寸法になっていることもしばしば。さらに抜き勾配も付いているので厳密に考えると何処かで無理が出るので個々測定、座標決定する事に
手間と言えば手間だがプログラム測定なのであっと言う間に終わるし、何より品質優先。つまらぬところでグダグダと苦情も聞きたくはない!
180度反対にも取付け可能な治具の為ポカチェックは欠かせない。1個2個なら話は別だが100個もあれば必ず取付けミスをすると考えた方が良かろう。間違えたらアラーム付けてそれ以上進まない様にしてやれば良い。よし、よし!
加工物をここで載せてやれば話が早いが、近頃はご法度なのでセンサーと下の↓プログラムで想像してね!
黒皮を測定するのにクソ高い専用センサーを使うのも勿体無いので、市販のタッチセンサーで代用。ツールポットに入れても油掛かっても惜しくはない。
↑ 上は黒田のタッチセンサーだったか… 黒皮測定には十分すぎる精度。因みにLED点ける電池は不要なので抜いている
念のため、それぞれ2回測定し0.1ミリの測定違いがあった時にはアラーム出力として、通常は最初の測定値で座標決定。取付けミスのポカ除けはセンサーが当たらなければ良とし、それ以外はアラーム出力
黒皮測定なので通常の2倍のスピードで測定。測定スピード上げると精度は落ちるが、今までのところ2回測定の誤差は20ミクロン程度。しきい値は半分の0.05でも十分みたいだが、あえて此の儘で変更せず。
さてとっ、早く終わらせてしまおう!